基盤課題
小型加速器による小型高輝度X線源とイメージング基盤技術開発
ポストゲノム時代の生命科学研究、ナノ構造解析、創薬、医療診断・治療への利用を画期的に飛躍させる数keVから100keVのX線領域の小型高輝度X線発生装置の基盤技術開発を行います。この小型の高輝度X線源は企業・病院・大学等での創薬および医療診断・治療に革新的な高効率化を提供します。
装置の主な特徴は、ピーク輝度:1019(photons/sec/mm2/mrad2/0.1%BW)、装置フットプリント:6mx8m、消費電力:100kW程度になります。
逆コンプトン散乱(ICS)によるX線生成では、レーザーパルスと電子ビームの衝突を高繰返しミクロンサイズ精度で行うことによって高輝度X線生成が可能になります。ブレークスルーは再利用のコンセプトによりレーザーパルス蓄積1MWと電子ビームパワー1MWの安定高繰返し衝突を100kW程度の電力で実現することです。超伝導加速器技術を使ったエネルギー回収型線形加速器とレーザーパルス蓄積衝突技術を融合することでピーク輝度 1019(photons/sec/mm2/mrad2/0.1%BW)を実現します。ICS-X線の特徴である準単色コーンビームの画期的な利用展開に繋がる小型高輝度X線源に必要な基盤技術開発を行い、開発装置の実用化を図るため最先端技術開発に挑戦します。また、大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)は、8参画機関および3協力機関と共同で超伝導線形加速器、小型高輝度光子ビーム源装置および先端X線イメージング法に関するシステム統合化研究開発を推進いたします。
課題Webサイト:
http://nkocbeam.kek.jp/